バルセロナで感じたこと

行って参りました!ユーロの高さ(というか円の一方的な安さ)を実感しに一路バルセロナへ。

世界遺産であり、建築を志す者にとっては一度は実物を見なくてはならぬ「サグラダファミリア教会」を中心に、かのガウディが遺した様々な建造物を満喫してきました!!

建築業に身を置いてからそれなりに年数が経ちますが、数ヶ月前に名古屋で開催されていたガウディ展で改めてその偉大さに触れ、やっと文字通り、現物を五感で味わってきました。

因みに五感のうちの味覚は味わった空気、メッチャ美味しいタパス料理です!コレは外せない!!

 

後日改めて視察記を書き出そうと思いますが、まずは所感として一言。

「サグラダファミリア教会、日本語で意味は聖家族教会、はガウディ自身では完成できなかった未完成なものだけれど、彼の中で醸成された自然観やコンセプト、繰り返した様々な建築的実験はガウディの志として引き継がれ、今それが産学官を巻き込み、あるいはそれ以上にバルセロナ全体を支えている」ということ。長い一言でした!

これは朝食で話したホテルのスタッフや、タクシーの運転手のオッチャンの口から出た「自分はガウディのおかげで生活できている」という言葉からも感じることができました。

そんな天才ガウディの遺産も、彼の才能に惚れ込んだ良き理解者、スポンサー達、協力者達が居なければ、存在し得なかったわけで。

つまりそういう優れた感性を持つ人達を育んだバルセロナにある豊かな土壌自体が、結果バルセロナを世界に冠たる観光地たらしめているのだなあ、と。

そんなことを、10ユーロ分のタクシーの支払いに、ジャラジャラと細かな小銭を渡した私に、「オッケー、グラシアス!!」とニッコリと笑ってその小銭の枚数を確認することもなく爽やかに走り去ったタクシーの運ちゃんに、彼の心の豊かさを見せつけられた瞬間に、確かに感じた次第です。

 

翻って最近の我が日本の風土はどうか。

マジメさを通り越してギスギス、セコセコしすぎてはいないか。

同調圧力反対、ダイバーシティの時代と騒ぐ割に、いや、騒ぎすぎて、肝心の護るべき善まで相対化し過ぎていないか。

もっと楽しく!愉しく!暮らしていこうよ。