幌尻岳登山で得た気づきと学び②

アイヌ語で大きい山を意味する幌尻岳。

行く前は例によって無事に下山するための準備!

遭難対策の「ココヘリ」は貸与された小さなGPS機器を持ち歩くことで、いざとなったらヘリコプターでそれを探索する,という仕組みで、一昨年から採用。さらに救援活動の保険も確認。

装備は安全対策に関するもの、快適性を向上させるもの、共にそれなりに充実です!

今回は🧑‍🦯も刷新しました!

 

ヒグマ対策も笛、鈴、熊🐻スプレーをチェックでまあよし。くまスプレーは今回は事前に現地に郵送。

そうこうしていると🐄乳牛大好きなOSO18号も捕獲されたとのニュースも入りました。

ヒグマの生活圏内に人も生活してるから、やむなしとはいえ可哀想に。というかこうして必要な殺職分を繰り返して人間は結果、自分の首も絞めているのかもしれない。

とはいえ、現地で必死に暮らす人達の、暮らしを守る,という視点もあり、本当に悩ましい問題ですね。

去年訪れた旭山動物園で知ったエゾオオカミ絶滅の経緯。

共生観が叫ばれつつ、そのプロセスが間に合うのか、時すでに遅し、であまりにも大きな代償を払うことになるのか。

 

閑話休題。

登山ですね。

課題はなんといっても体力!!そしてそれ以上に大切なのは結局気力!メンタルが1番です!

 

で、気合いも充実でとにかく楽しく!で挑みました!

 

3日間(幌尻岳〜七つ沼カール〜トッタベツ岳)は人生初めての本格的な川の渡渉もありシゲさんのロープワークを満喫‼️川底の石をしっかり見極めないと滑る、滑る。
全身びしょ濡れになりました!

この場所で数年前に悪天候で増水して渡渉中に3名が亡くなっています。一瞬の判断がいかに大切か、思い知らされます。

 

残念だったのは、水分確保のため予想を超えて重いザックになってしまい、泣く泣く準備した多めの着替えや快適アイテムを大幅に減らしての減量を強いられたことです😱。

結果的に、最低限の着替えと不快感に甘んじる3日間を通して、贅沢に慣れた身体に改めて忍耐を思い出させる機会になりました(笑)。

 

登山中は、とにかくそこかしこにヒグマの糞と、ヒグマが餌を探して穴を掘った痕跡で緊張の連続でした。

ヒグマに対して注意を促すために始終笛を鳴らしてましたが、後から聞くと、ヒグマの気質は興味深い、却って笛の音で近寄ることもある,と聞き背筋がゾッとしました。

北海道の登山も3年目ですが、ヒグマに関してはさまざまな話を聞き、その度に新鮮な想いをしますね。

 

ビックリだったのは気温の高さ!今年は北海道の山でも29℃もあり、熱中症一歩前になるほどの発汗量でした。加えて風呂に入れないという非日常。

 

色々とありましたが、やっぱり北海道の山は最高でした!!