吾輩は猫でR

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

最近私の餌を準備してくれる家人が実家の隣に新しく平屋建ての家を建てた。

地域的に「古い街並みを逸脱しない外観」という制限もあり、全体がブラックトーンで軒裏がブラウンのシックな佇まいである。

 

屋根には太陽光パネルが設置され、家の裏には時代の最先端をいく、オフホワイトのテスラの蓄電システムが装備されている。

 

玄関ドアを開けると、吾輩専用の入口があり、そこから中を覗いてみると、天井の高いリビングがあるようだ。

屋外で日向ぼっこしようと思ったが、外は風も冷たいし、どれ、中に入るか。

 

壁をくり抜いたトンネルを抜けると、そこは南国であった。

家全体がマシュマロ断熱され、さらに屋根には遮熱材。完璧だ。

建築中に誕生した家人の赤子もすっかりくつろいでいる。

いずれ吾輩を追い掛け回すようになるだろうが、転ばぬよう、床はバリアフリーで安心である。

 

吾輩が寝そべっていると、家人が食事を終え、片付けを始める。

ニャンと!食洗機はフロントオープン式の大型のミーレではないか!!

LIXILとタイアップで使えるようになったらしい。

家事動線、家族動線、吾輩の為のニャンコ動線、全てが計算され尽くされている。

完璧だニャン。

 

というわけで新築おめでとうございます!!

これからこのすまいで描かれるご家族のたくさんの幸せをお祈りしています