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国土交通省による「住まいのガイドライン」策定について

国土交通省から住まいのガイドラインが策定され、発表されました。

総務省の統計によれば、15年後に65歳以上の人口が全体の30%を超え、65歳以上の家族、全世帯数約20000世帯のうち、夫婦のみの世帯が30%、単独で住む独居老人の率が40%を占める、となっていて、目の前にきた未来の社会の有り様を反映しています。

と、このように表現すると、ややもすると若い人間のいない暗いイメージを持ってしまいがちですが、ここでフォーカスしたい点は、当然ながら、その分元気な高齢者が増えている、という事実がある、ということです。

平均寿命は今や男性81歳、女性87歳となりました。高齢者の体力が20年前と比べて5歳若返っている、という国の発表もあります。

国の数字を見るまでもなく、日常生活で実感もしています。

夜の外食が多い私の友人も先日、「遅くまで飲み歩いている元気な高齢者のグループをよく見るようになった。」と言ってましたし、敬愛しているI会長夫妻は、海外と国内の2拠点生活をしながらトライアスロンをやっています。

ちなみに健康寿命は平均寿命よりも約10年短い、というデータがあるので、「いかに健康であるか?」は人生を幸せに生きる上で最も大切なことですね。

ガイドラインの話に戻りますが、国交省が発表した8項目は以下の通りです。

①温熱環境がよいこと:暑い寒いがきちんと断熱によって保たれている

②外出のしやすさ:玄関や勝手口の動線が良く、バリアフリーである

③トイレ&浴室の利用がしやすいこと:最も事故が起こりやすい空間です。断熱性能やバリアフリーができていることが大切

④日常生活空間の合理化:なるべくワンフロアで生活でき、区切りの少ない広い生活環境を確保する。減築や間仕切り壁の撤去で実現します。

⑤主要動線上のバリアフリー:日常生活の快適性を向上させるために必要です。

⑥設備の導入、更新:メンテナンスが楽であること、生活に便利であること、IOT(インターネットオブシングス:ネット接続で管理できる住宅内のさまざまな機器類)などの活用

⑦光、音、匂い、湿度など:日照、採光、遮音、防音、通風などを見直す

⑧余剰空間の活用:友人や趣味の集まりのための空間

7項目までは生活上の安全や快適性の向上で、8項目目は生きがい、人間関係に関することです。

これは、人とのコミュニケーションや社会との関わりが認知症予防に効果的である、というデータに基づいています。

フルハウスがこれまで提案してきた自宅deサロン®️や、アトリエ空間の創設、ということの重要性が、国交省によっても証明されました。

人生をワクワクしながら生きていく、夢を持って行きていく、ということは、生きがいだけでなく身体的健康にとっても大切なんですね。

人生をワクワク、ドキドキ、トキメキながら生きていく。

言ってみればまさに「恋するように暮らす」を実践していきましょう!




ラジオ出演で語りました!

8月の人生初モノ体験です。

Mid FMのラジオに出演させて頂きました。
パーソナリティの引き出す力の巧みさに感動し、何よりも電波に自分の声が乗っかって広がるという楽しさを満喫しました‼️
それにしてもスタジオ、ってカッコいいですね。機材が所狭しとあって、あちことでピコピコライトが点滅してたりとか。

もちろん、ぶっつけでしたがフルハウスの想いも熱く語らせてもらいました。

聴いてくれてた娘も「パパ良かったよ、最後噛んでたけど。録音もしておいたからね。」とダメ出しながらも喜んでくれて、何よりそれが嬉しかったりしています。何かの経験を娘と共有する喜び、とでも言いましょうか。

ラジオで話したことは、普段考えていることと実践していることが考えるよりも先に言葉として出てきた感じなので、全て本音なのでしょう。
後から娘の録音を聴いて、こんな話ししたんだな、と確認した次第です。

シェアするので、ぜひ放送内容(約10分)をご視聴くださいね。



空間プロデュースに欠かせないもの 〜ショールーム巡り


今日はcafé Neoのお施主様のHさんと、1日かけて名古屋のショールームやお店を見て回りました。

内容は、まず輸入ドアやサッシ、おしゃれな輸入の水栓金具などの設備類を取り扱っているBe Westのショールーム。次に厨房機器全般、中古も含めて色々あります、のテンポスバスターズ。内装を仕上げていく上で床材、クロス、カーテン類に不可欠なサンゲツ。そして私も大好きな、デザインがとっても豊富なタイル、ブリック類を扱う名古屋モザイクさん。

この辺りはフルハウスのショールーム巡りではド定番です。

今回は水周りの設備の確認もしたかったので、水周り設備の最大手、TOTOも閉店ギリギリに駆け込んで行きました。

これに加えて、ネットをチェックしながら、イメージをより具現化できるものをひたすら探していきます。

どのお店やショールームに行くかは、それまでの打ち合わせでイメージを固めて行くので、見当違いなところで無駄な時間を過ごすことは避けられます。

こういう交通整理的な役割は前職の貿易商社時代に培われ、鍛えられたものです。

日本全域で探すので、そこにしかお目当てのものがない、と大阪の雑貨屋さんに行ったこともあります。

Hさんのイメージにピッタリの幸せリゾート空間をプロデュースするためには、とにかくHさんの頭の中にあるものと、実際に世にでているもの、あるいはそれを加工、組み合わせすること、とのより理想的なマリアージュが必要です。

こういう時、私の役割は仲人さんに近いと言えるのかもしれません。

そして仲人さん同様、と言っても仲人経験のない私にとっては、それも想像の域を出ないものですが、紹介や提案はするけれども、それに対して最終判断はあくまでも本人が決断しなければなりません。もちろん、「これではないですよね?」的な逆説的なものを一緒に確認することで、イメージの共有化をより深めたりもします。

こういう時の私の意図は、ブレインストームによって混乱ではなくむしろ、好みを整理する狙いがあったりしっます。

「瓢箪から駒」みたいな、ひょんな事からグッドアイデアに繋がったりすることもあります。

こういうことを一般的にはコーディネーターの仕事、というのかもしれませんが、「幸せリゾート空間プロデュース」を自負するフルハウスとしては、そこに高い付加価値を作り出せているのではないかと思います。

それは、やはり私の8年半のJTB時代の国内有名旅館のほぼ制覇による大量のデザイン&おもてなし体験や、6年間の貿易時代の年間60日に渡りヨーロッパ文化、それも特に家具の文化にどっぷり浸ることで得た圧倒的な情報量が大きな支えとなっています。

単なる空間プロデュースではなく、幸せな空間プロデュースであること。

そのためには何が必要なのか、をお施主様に寄り添い、共に見出していく。

そしてそれは自分にとっても、とても楽しくて、心から幸せな時間なのです。

大げさに言えば、そのために欠かせないことの1つがこのショールーム巡りなのです‼️

私らしいカフェのあり方を求めた結果❓❗️


新築中のカフェのキッチン動線にお施主のHさんが頭を悩ませていました。

というのは、このカフェのロケーションが、淡墨桜という、岐阜ではかなりの名所の真向いにあり、4月桜満開のシーズンともなるとそこへ至るまでの道が延々と渋滞を起こすという超繁忙期があり、逆にその約2週間以外はポッカリと閑散であるという、実に良くも悪くも風光明媚な地域性なのである。

お施主様のHさんは学校の教師という職に就いていて、過去に全くサービス業、ましてや飲食店業の経験はない。

ただでさえカフェの運営について「どのようにやっていこうか?」と悩ましいことが満載であるのに、「超繁忙期にどのように対応するか?」という非常に大きな課題がある。

なるべく人の手を借りずにその時期を乗り切ろうとすれば、勢い、オートメーション対応可能なメニューやドリンクのセルフサービスなどが選択肢に入ってくる。

けれど、これらは2週間以外はむしろサービスとしてはちょっと寂しい。

そしてキッチンの様々な設備や動線、給排水の位置にも大きく影響する。

当初はそのような計画で進めてきた。

Hさんが素晴らしいのは、ここで改めて基本に立ち返ったことだ。

なんのためにカフェを始めるの❓

どうしたら私らしくカフェをやれるの❓

自分が理想とするカフェのあり方やビジョンはどのようなものなのか❓

これを突き詰めたことで、超繁忙期対策をしない、という選択に至ったのである。

これはとても勇気がいることだ。

超繁忙期に超繁忙期対応をしない、ということは見込める売上(収益)が下がることに等しいからだ。

もちろん良い点もある。超繁忙期向けの設備が全面的に不要になり、動線もスッキリする。

Hさんにとってのカフェで本当に大切なのは、そこでは無かったということ。

カフェのコンセプトであり、ブランディングの根底をなすもの。

それこそが、Hさんのカフェにかける志なのだ。

「最も大切なのは、志を明確にしてブレないこと」。と1857年に吉田松陰先生も言っている。

カフェ新築の地鎮祭に乾杯!!

梅雨が山を湿らせ、草木が薫る中でのcafe Neoの地鎮祭です。

ここまでくるのに、おそらくお施主様のHさんは様々な葛藤を繰り返してきたことでしょう。

時には希望と勇気に満ち溢れ、時には恐れや不安で一杯になりながら、でも一歩一歩やるべきことを少しづつ進めて、最終的に「大いなる決断」をしたんだと思います。

私はHさんにとって、最高のチアリーダーになりたい、と真剣に思っています。

それがフルハウスにお声がけをくださり空間プロデュースのパートナーとして選んでくださったHさんへの誠意を行動で示すことだと思っています。

地鎮祭の最中、横に目をやると、淡墨桜が1500年の樹齢を数えながらも、折れた枝の先にまた新たな芽を出していました。それはまるで、勇気を出して一歩を踏み出したHさんに幸多かれ、と見守ってくれているようでした。

後悔しないための窓の選び方

窓論です。

一般的には窓について日常生活で意識して考えることってあまりないと思いますが、私は空間プロデュースの仕事上、割と多い方だと思います。

そもそも家とか建物の目的は、屋外環境を(良くも悪くも)遮断するためです。

でも、壁と屋根で全てを遮って仕舞えば、真っ暗な、味気のない、なんとも以後ごちの悪い空間でしかありません(尤も、あえてそんな空間が必要な場合もあるわけですが)。

つまり窓は、言って見れば屋外環境の良さを屋内空間に取り込むための、文字通り窓口なんですよね。

屋外の良さは、なんといっても気持ちの良い陽の光とそよぐ風。そして景観。

加えて日本には四季の移ろいというものがあるから、そのシーズンごとの季節の良さや風向き、天候、景色の変化、太陽の高度の変化など、様々な変化要素があります。

窓を設置するには、当然、これらの諸条件を含めて検討する必要があるわけです。

ある小学校の建物で、それを実感したことがあります。

その小学校、旧校舎の建て替えで木材をふんだんに使って、デザインもなかなか素敵なんですが、先生曰く、風の通りが全くなく、ために夏は極めて不快な校舎内になってしまうそうです。

おそらくそれなりの設計士さんが関わったはずですが、実際の現地調査で、そのあたりの掘り下げが不十分だったのかもしれません。

因みに自宅をカフェにした際に、都合上真っ暗になってしまう部屋の屋根に天窓をつけて、採光と通風を解消できたことがあります。

夏場の太陽の直射については布で防ぐことで解消しました。

窓を付ける際に考えることとして、以下列挙してみましたので、今後の何かのご参考にしてください。

窓を設置する時の要素。

窓の位置、サイズ、機能を決める。

1年を通して太陽や月の高さや軌跡を考慮しての光の入り方、季節毎の風の通り方、部屋内から見える景色とその移ろい、外側から見える部屋内の状態や外観のイメージ。

窓は透明なのか、すりガラスなのか、あるいはどの程度のすりガラスなのか。

窓枠の素材は何か。樹脂製?木製?鉄?あるいはその組み合わせ?色は?

以上を考慮して決めれば、まず後悔は無いと思います。

夢と志のタネを蒔く

4年ほど前から志授業のお声がけを下さっている岐阜市立境川中学校の多田校長先生と久しぶりにお会いした。

様々なお話の中で、この先生は芯がブレないなあ、と言う印象を改めて強く感じた。

どんな内容にせよ、どんな状況にせよ、誰のために、何のためにそれをするのか、何が最も大切なのか、が明確なのだ。

大抵の学校は、校長先生が変わると新任の校長先生のやり方に変わるから、同じ学校でもそれまでとは全く異なった学校になる。

これは企業経営においても、全てはトップ次第で全く同じ。

でも、だからこそ、志授業のような、子供達に真に大切な価値観や考え方を伝える講話はとても大切で、たとえ校長先生が変わろうとも、その絆を繋げたい、繋げていただきたい、と思う。

そんなことを考えていた矢先、伊自良中学校の校長先生から志授業のご依頼の電話を頂いた。

多田校長先生のもとで教頭を務めていた先生だ。

多田校長先生の想いのタネが、確実に繋がったのを感じて、私は無性に嬉しくなった。

さあ、気合いを入れて生徒たちに夢と志を伝えていこう。

Webサイト

志を持って未来を切り拓け!

岐阜市立梅林中学校の310名の生徒さんに向けて「志授業」!

実はこの学校の理念が「志をもって未来を切り拓け」というもので、代々の校長先生がこの理念のもとで指導をしてこられたということです。

講演の前にも、澤田校長先生から志教育の理念について、熱くその志を聴かせて頂きました!! 本当に素晴らしい学校です!

そして!!

そういう学校で学んでいる生徒さん達の反応の良いこと!

とっても気持ちいい!!

この反応の良さに!気持ちの良さに!突き動かされてこの活動をしているんだな、とつくづく感じます。

講話のなかで、松下村塾で教えた吉田松陰の「志を立てて以て万物の源となす(志を明確にすることが人生の基本となる)」という教えが、たった2年!のたった80名!の生徒から、その後の日本を創り出す人物がたくさん輩出されていることをお話しするのですが、この理念が、まさに梅林中学校の「志を持って未来を切り拓け」と同じ!!

志のある教師が、志のある教育をすることによって、志ある人間がつくられていくのだ、ということを、時代を越えて存在するこの2つの学校が証明しているわけですね。

世に伯楽あり、しかる後に千里の馬あり、といいます。

名伯楽まではいいませんが、少なくとも子供たちの人生に、未来に、重しになってしまうような大人であってはならない!!

つくづくそう思います。

バリアフリーの本音。答えはリゾート空間

真のリゾート空間とは?

NPO法人立志教育支援プロジェクトの同志、V字研の酒井さんが主催する「新規ビジネス研究会」に初参加しました。

自身が車椅子生活を強いられている「バリアフリー解消請負人」白倉栄一さんによる、真のバリアフリーを実現するにはどうすれば良いか?を学ぶ3時間でした。

ここでまず「なるほど❗️」と思ったことは、「綺麗事ではなく、バリアフリーは儲かる⁉️」という入口が突破口であること。

言葉だけが先行してて、特に日本は遅れている現実。これを突破するのが、儲かる、という欲求に叶うことでより多くの人が取組むモチベーションに貢献する、ということ。

実際、建築面でも、対策にコスト高であったり、通常以上の労力が必要であることから、ややもすれば「あきらめる」という選択肢を選びがちです。

今後、より多くのエビデンスが明確になることで促進していくことは間違いない。

まず特別なことでなくても、対策していることをしっかりと情報公開すること。これは利用者にとっても親切で、結果、利用者の増加、リピートに繋がるから。

そして、設備や技術と言った物理的なことだけでなく、心の有様。サービス提供側の企業や団体が、高いES(従業員満足)を実現することで高いCS(顧客満足)につながる、というサービスの本質。これらの要素がリンクされたところに真のバリアフリーは存在する。

気づきの一言集約。


つまり、フルハウス流に言うと、真のバリアフリーとは、しあわせなリゾート空間を実現することに他ならないのである。

令和を迎えて

皆様、いよいよ本格的なGWですね。今年は最長10連休という会社もあるようですね。

長期休暇をいかに家族や友達と楽しむか。お金はかけなくとも、家族との生活を改めて慈しみ、心身ともに豊かでリフレッシュできるような時間にしたいですね。

さて、2019年5月1日の今日、いよいよ令和の時代を迎えました。私もこれで昭和、平成とあわせて3つの時代を生きることができました。令和がいつまで続くのかは誰にもわかりませんが、これまでのような競争から共創への価値転換、さらに言えば奪い合いよりも分かち合いに価値を置く、「思いやりある資本主義」社会の実現に貢献できる存在を目指したいと思います。

私には3人の娘がいます。この子供たちに、「パパ、なぜこんな時代に私たちをこの世に送り出したの?!」と悲しむような世界に絶対に住んでほしくない!!

子供達には幸せな人生を送れる環境をつくってあげたい!と思います。

そして、社会が今、そんな風に動き出しています。

その一つの象徴として、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)への本格的な取り組みが聞かれるようになりました。

自国優先主義、孤立主義が再び台頭している時代でもある一方で、地球規模で「皆が安心して暮らせる世の中を実現したい!」と本気で願う人々も確実に多くいるのです。

フルハウス株式会社もこのSDGsへの取り組みを進めてまいります。