企業のお仕事も多いフルハウス。
本日は、そのお仕事の場で出会った役員のT様との、リノベーションの話をしていこうと思います。
T様のお悩みは、「部屋の中が暗く感じてしまう。」ということでした。お話をお伺いしていく中で、陽の光が入りづらい間取り、南側の大窓に接している道路を通行する車や人の目線が気になりカーテンを開けられない、デザインも全体がダークな色調ということが『暗く感じる原因』だということが分かりました。光を入れたくてカーテンを開けたいのに、車や人の目線が気になりカーテンを開けられず、せっかくの晴天でも照明が欠かせない,という残念なライフスタイルに長いこと我慢してきたそうです。
ご主人、奥様から「部屋の暗さを解決したい!」という切実な相談を受け、検討することに。
課題解決は空間プロデュースの基本のキですが、フルハウスの存在価値は、そこに夢とワクワクを乗せる点です。
「あなたにとって夢の空間は?」
「そこで暮らすあなたが描く理想のライフスタイルは?」
「デザインは、色は、どんなものが好き?」
奥様とジックリ話をする時間を重ねるほど、奥様の瞳に輝きが表れるようになりました。イギリスが好きでアンティークペイントを学んだ,とのことで、方向性として私も得意なヨーロピアンテイストで統一することに。
〇明るい部屋にするために
・間取りの見直し(2階と繋がる階段以外の玄関も含めて1階部分の全ての壁,天井、床を解体撤去)
→太陽を取り入れることとライティングを優先に間取りを考え直し、トイレの位置も変更。
・間接照明
→リビングの天井は上がり天井にして、シーリングライトに加え間接照明を仕込みました。
・飾り窓の施し
→廊下にあった飾り窓を生かし、その光をリビングに届けるために、リビングの壁にも飾り窓を作り、家全体に光が入るよう工夫しました。
・リビングに入るドアは、両開きのステンドガラス
→さらに廊下からの光をリビングに届けるため、おしゃれに工夫をこらしました。
・レモンがかったホワイトカラーの壁材
→部屋全体を彩る壁材は部屋の印象を大きく変えるポイント
明るい色を選ぶことで、部屋を明るく見せます。
調湿&防臭効果の高い石灰系漆喰材の壁材は、猫を飼ているT邸にはぴったりの素材
〇+α夢とワクワク『ヨーロピアンな雰囲気に』
・南に面した大窓は、ホワイトの枠のサッシに
→壁材の色に合わせて、統一感を演出
既存のサッシの内側にペアサッシを追加することで、断熱効果を高める
・ダイニングテーブルに吊り下げる照明
・床,壁にオーク材
・テレビ背面にはイタリアから輸入したモザイクタイル
・飾り棚を設け
・天井,床にはヨーロピアンデザインのモールディングで装飾
・飼猫のお食事動線、トイレ動線
すまい空間に豊かさが感じられるような、住宅に仕上がりました。
奥様がリノベーションのプロセスで全て一緒に考え、最初から最後まで大いに楽しんでもらえたこと、完成時には心から喜んでもらえたことが胸に残っています。
次回ブログでは、この1つ1つのこだわりを、お伝えできればと思います。