そもそも、「すまい」って、生活とか暮らしを安全安心にするためのもの。
人類の歴史を遡れば、雨風を凌ぎ、害獣から身を守り、といった生命の保全レベルの洞窟から始まり、今に至っているわけです。
そう考えると、家が住まい手である住人の安全、健康を担保するものであることは、必須だと言えるでしょう。
建築において世界最先端を行くドイツでは、かなり前から「パッシブハウス」と言うコンセプトで家づくりをしています。
これは自然の光、風を効果的に活用して、環境負荷を減らすことと省エネ性、快適性を上げることの両立を目指すものです。
言うなればSDGsをテーマにした家づくりです。
パッシブハウスについては、フルハウスも自宅をDIY(do it yourself、いわゆる日曜大工のこと)でcaféにリノベーションした時に、天窓や自然素材の塗り壁を利用して住まいの快適性を向上する、と言う実験⁈をしたことで、その効果の絶大さは経験済みです。
さて、フルハウス創業以来お付き合いしてきたNさんの話です。Nさんは60代前半の女性。築50年になる古い木造住宅で、これまでどうにかこうにか暮らしてきました。
どうにかこうにか、という表現をしたのは理由があります。
それは家全体が、先代さんが暮らしてきたあり方そのままで、Nさんがそのライフスタイルを住まいに合わせている、と言う印象で、なおかつその古さゆえに夏暑くて冬が寒い、と言う状況だからです。
Nさんから時々連絡を貰っては相談に乗ってきましたが、今回LDKを全面的に改築したい、と言う結論になりました。
このまま我慢して暮らし続けるよりも、少しでも早くリノベしてより健康的に、より快適に暮らしたい!という想いが強くなったようです。
改めて現場調査しましたが、LDKは家の北側にあり、隙間風も入りそうなほど建具も劣化していました。壁も床も断熱性が良い状態とは言えません。
色々と相談した結果、やることが明確になってきました。
今回のプロジェクトのメインテーマは、ずばり「健康」。
そのためには天井、壁、床の断熱性を上げて、冬暖かで夏は涼しい快適空間にすること。
次に使い勝手よく快適なキッチンにすること。これはフルハウスお得意の特注系で実現できます。
北側の空間ですが明るさの確保は、北窓の配置によって安定した採光を取り入れます。
コロナ禍で言われてますが、空気転換も大切です。
暮らしの安全安心を守りつつ、使い勝手よく。できればデザインもよりよく。
今回のリノベーションは「健康」を実現する、というこれからの生活にとって欠かせない重要なテーマになるので、blogでお伝えしていきたいと思います。次回をお楽しみに❗️
それでは、打合せ用に作成したイメージをご覧ください。